船の科学館 お台場の歴史を見つめた博物館

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こんにちはズル大佐です。

かつて13号埋立地と呼ばれていたお台場、何も無い不毛地帯でしたが1974年(昭和49年)7月、クイーン・エリザベス2号をモチーフにした船形の建物に船舶や海運、海洋開発、海上保安に関する事柄を中心に展示する博物館が現れました。
東京都の小学生だった方々は社会見学で船の科学館を訪れたことがあるのではないでしょうか?

開館当時は13号埋立地(東京臨海副都心)で最初の建築物といえる建物で、1978年(昭和53年)からおよそ1年間にわたって同館周辺で開催された「宇宙科学博覧会」では1期・2期の両期で1100万人もの来場者を集めました。
ズル大佐が1990年頃にお台場を訪れた時もこの船の科学館と首都高湾岸線東京港トンネル換気塔がポツンと建っているだけでした。
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1975年頃のお台場(クリックで拡大)

船形の本館では船の歴史・構造・役割、海洋開発などの展示、レストランなどが運営されていました。
また、東京港内の信号所を制御して航行管制を行う東京海上保安部交通管制室が本館3階にあり、開館中は業務風景をガラス越しに見学できました。

現在、船の科学館別館展示場として、かつて本館で展示していた資料の一部を展示公開しています。

南極観測船「宗谷」、青函連絡船「羊蹄丸」が係留されていましたが、今は「宗谷」のみになっています。
現在も、わが国初の南極観測船「宗谷」を、当時のままの姿で展示保存、一般公開されています。

その他、屋外展示として様々な船舶や機器が展示されています。
過去には帝国海軍の大型飛行艇、二式大艇が展示されており、OVA「逮捕しちゃうぞ!FILE.1そしてふたりは出会った」でストーリーの重要なキーワードとして登場しました。また、北朝鮮の武装工作船などその時話題になったものも展示されたりしました。

2011年9月30日をもって本館展示を無期限で休止しましたが、船の科学館別館展示場と南極観測船「宗谷」、屋外展示物は継続公開されています。
今後船型の建物を含めどうなってしまうのか分かりませんが、お台場(臨海副都心)誕生から現在までを見つめてきた歴史ある施設です。未来のお台場にも残してもらいたいと思うのはズル大佐だけでしょうか…?
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船の科学館
管理運営:公益財団法人日本海事科学振興財団
開 館 :1974年7月20日
所在地 :東京都品川区東八潮3-1
交 通 :ゆりかもめ船の科学館駅徒歩2分 りんかい線東京テレポート駅徒歩12分

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