お台場にナゼ?自由の女神がいるの?

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こんにちは、ズル大佐です。

お台場海浜公園には、アメリカ・ニューヨークの観光目玉として有名な「自由の女神」を小さくした像があります。

ニューヨークの自由の女神の高さ(台座から右手のトーチまで)は46.05m、台座まで含めると93mもあります。

対して、お台場の自由の女神は11.5m。台座を含めても17.4mしかありません。
でもお台場の自由の女神像はスケールこそ小さいですが、何やら本格的な作りをしています。

しかし、なぜこんなところに「自由の女神」像があるのでしょう?

実は今の自由の女神像は2代目で、お台場に最初設置された自由の女神像は、「日本におけるフランス年」を記念し1998年4月29日〜1999年5月9日の間設置されました。

この時の像は、1889年フランス・パリ市セーヌ川のシーニュ島に作られた本家「自由の女神像」が、設置から109年目にして初めてパリを離れ、はるばる海を渡ってお台場海浜公園に設置されました。

記念公開後フランスに帰る予定の自由の女神像でしたが、レインボーブリッジを背景にお台場に立つ優美な姿は日仏友好のシンボルとして多くの人々に愛され、像のフランスへの帰国が近づくにつれ、お台場にも新たな像の建設を望む声が強まりました。
そうした背景のもと、オリジナル像からの完全復刻像製作案が立ち上がり、オリジナル像所有者であるパリ市に申請。日本におけるフランス年実行委員会、駐日フランス大使館の協力を得て、1999年3月パリ市からの正式許可を受け、フランスに帰った「自由の女神像」から型を取ったレプリカ制作が開始されました。

そして2000年12月22日、フランスのクーベルタン鋳造所にて製作され運ばれたお台場の自由の女神像(2代目)が序幕されました。

一番最初で一番有名なニューヨークの自由の女神像は、1886年フランス政府からアメリカ独立100周年を記念して送られたものであり、パリの自由の女神はそのお返しとしてフランス革命100周年を記念してパリに住むアメリカ人達から寄贈されたものです。

(つまり、フランスから贈られたニューヨークの女神→アメリカ人から贈られたパリの女神→フランスの協力のもと作られ日本のお台場に設置された女神って事ですね。)

国と国の親善のために作られ贈られてきたニューヨーク、パリ、そしてお台場の自由の女神達。日仏友好の象徴としてパリの像から型取られたお台場の自由の女神像は、ある意味本物と言って良いのかもしれません。

また、自由の女神とあわせて「自由の炎」像がフランスより寄贈され、ウエストプロムナードに設置されています。
レインボーブリッジを背景にしたお台場の自由の女神、ニューヨークやパリにも負けない美しさです。みなさん是非見に来てくださいね。

お台場の自由の女神像
全高:17.4m(台座のぞくと11.5m)
重量:9t

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自由の炎像 フランスとの友好の証

2 thoughts on “お台場にナゼ?自由の女神がいるの?

  1. ひろみん

    この様な美しい話ですが、ハトバスのガイドさんによると第二次世界大戦の時のアメリカに負けた屈辱に負けない様にアメリカに向かって建てられた、と説明されたと米人の友人が言ってました。何が本当なのでしょうか?

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